加茂さんへのインタビュー

APiQとの活動について

 ーAPiQとは、いつどのようにして知り合ったんですか?

 

「吉住さんの紹介で、農業合宿の受け入れを第一回からしてたよ。だからもう15年前から」

 

ーAPiQとの活動で心に残っていることは?

 

「APiQ創立10周年記念。歴代の人達が皆集まって、昔話をしながら食べて飲んで。記念誌みたいなのを見ながら歴史を振り返ったり、あれはすごかったね。」

 

ーAPiQと今後してみたいことがあれば

 

「色々なイベントに出店してもらいたいね。我々生産者が出店するのもインパクトがあるけど、そこに学生が来て、こないだのファーマーズマーケットで『フードロス』をテーマにして出店したみたいに、何か伝えたいテーマを持ってさ。消費者とかにもアピールできたら良いよね。

 

あとは、農家の目線では考えないようなアイディアや意見を出してもらったらいいなーと思う。現場の事であったり、農政の事であったり。ずっとそこにいる人間では気付かない事をどんどん言って欲しい」

 

農業について

ー農業は昔から継ごうと思っていたんですか?

 

「継がないかんと思ってたね。ちっちゃい頃から手伝ってたし、農業大学にも行ったし…。農家になるっていう覚悟はずっとしてたんだろうね。」

 

ー農業をする上でこだわっている部分、工夫している部分は

 

「減科学肥料、減農薬…での、おいしい野菜作り。

 

減科学肥料、減農薬の為に色んな工夫はしてきたかな。

土さえ、しっかりできとけば基本的に病気は減らせるから、土づくりをしっかりして。防虫に関しては、最近は天敵で害虫をやっつけてる。」

 

ー農薬の使用量による栄養価の違いを感じた事はありますか。

 

「昔と今とを正確に比べる事はできんけど、やっぱり土とか肥料とかをこだわっていくと、野菜本来の味は出るようにはなるよね。

 

甘さを感じる事ができるきゅうりとか。それは子供が気付かせてくれたんやけど、そういう、味の違いが分かるくらいのものを目指していこうかなと。」

 

ーやっぱり、食べてもらって「おいしい」って言われた時に一番やりがいを感じるんですか

 

「やりがいもあるし、プレッシャーもあるね。常連のお客様には、ちょっと手を抜いて味が変わったら、それが気付かれるし」

 

ークレームとかって結構あるんですか

 

「基本的にはないけど、あるのはスイカとかかな。大体きゅうり、トマトは見れば分かるけど、スイカは開けてみないと分からないから、あの見極めが大変なんかな。あとはキャベツとかで虫食いがあったり、サイズが小さすぎたりしてもクレームが来ることはあるね。」

 

 

糸島のこと・議員の仕事について

ー議員さんになろうと思ったきっかけは

 

「色んな場所に顔を出してて気づいたんやけど、地域の為、地元の為に頑張ってる人が多くて、自分も関わりながらじわじわと何かが湧いてきたとよね。そして、色々な現場で色んな人が色んな問題を抱えているんよね。議員の仕事って、そういう人の役に立てるんやないかって思ったから、っていうのが議員になろうと思った理由。

 

あと糸島に農業系の議員もいなかったから尚の事やね。

 

議員になったら県を目指すとか国を目指すとかいう人もいるけど、本来の目的は地元で農業をして地域を良くする事だから、今んとこ上は考えてないかな。ちょこちょこ現場で仕事(農業)がしたいし。地方議員として今の状況が一番ベストなんかなって。」

 

ー議員になって成し遂げたい事は

 

「糸島を住みよい町にする事。農業の為とか、地域活性化の為に動きたい。今は(議員になって)市の内情を知りながら、糸島のために働いて、農作業もする事ができるから、二足の草鞋でがんばっていきたい。そういう事が達成したかったんかな。たくさんの人との繋がりのもと、教えをもらって今はすごく楽しいよ。」

 

ー糸島の好きなところは

 

「とにかく人がいい!移住者も増え、いろんな出会いがあったりして、いろんな人と糸島で交流できるようになったのが今の糸島かな。そこが良いところやね。前原とかでも新しい人がどんどん店を出しよるし、すこしずつやけど街にも変化がありよるしね。」

 

ーそれって加茂さん的には嬉しいことですか

 

「発展を感じるけん、嬉しい事やね。若い世代がよう頑張ってると思うよ。おしゃれなお店も増えてるし、一昔前まで外人さんなんか見た事なかったけど、今では普通におるし、それも一つの発展。農業に関しても、イタリア人で糸島でやってる人がおったかな。」

 

ー前から住んでいた人(地元の高齢者等)に対しては特に何もしないんですか

 

いやいや、大事な人たちですよ!今の糸島をつくってきた人たちやから、そりゃーもう。公民館とかで、シニアクラブとかの活動をいかに支援していくか、介護福祉の事をどうやってサポートするか、っていうのが今やってる仕事かな」

 

ー今後挑戦してみたいことは

 

「やってみたい事は、農作業。そろそろしたい(笑)

 

挑戦してる事は町づくり、人づくりやね。そこに農作業が入ってくる。

 

やけんもうAPiQが最高に全部そこに絡んでるよね。新しく来た学生に農作業をさせるのと同時に、従業員が人に作業を教えるトレーニングをさせてもらえてる。そういうのは、ありがたいね。それで糸島の人が学生がなんか色々な取り組みをしてるっていう評判を聞いて、それがまた良い影響を与えてる。

 

ともに頑張りましょう  」

 

 

ーありがとうございました。